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Limelight Realtime Streaming

ライブストリーミングビデオの遅延を低減

概要

 

ストリーミングビデオはビデオオンデマンドと同じ意味で使われていた時期もありますが、現代の組織とその視聴者は様々な方法でライブストリーミングビデオを活用し、その魅力を引き出そうとしています。しかし、応答時間に厳しいユースケースでライブストリーミングビデオを活用しようとする場合には、遅延が大きな課題となります。ライムライトでは、Flashの継続サポート、HLSおよびDASHでのスモールチャンクストリーミング、そしてまもなく利用可能になるLimelight Realtime Streamingなどの遅延低減のためのオプションを用意しており、ユースケースに最も合ったソリューションを選択できます。

 

ライブストリーミングビデオの活用が広まる

 

ライブストリーミングビデオの可能性は、もっと見直されるべきです。ライムライトの「State of Online Video 2017」レポート1によれば、2016年から2017年にかけて、週10時間以上オンラインビデオを視聴するユーザーの数は9.8%から17%に増加しました。また同じ期間中に、1週間に1~2時間しかビデオを見ないというユーザーは49%から29.1%に減少しています1
かつてはビデオオンデマンドに包含されていたストリーミングビデオは、今はライブストリーミングビデオとして活用が広がっています。Brandliveの調査2によると、過去12ヶ月間の間に44%の企業がライブストリーミングビデオの利用を試みており、20%は今後数か月以内に取り組む予定です。
効果は明らかです:視聴者の大半(80%)3は、企業のブログ記事よりもライブストリーミングビデオのほうを楽しんでいますし、Facebookに投稿されるビデオは5つのうち1つ以上がライブストリーミングビデオです。これらの動画は、オンデマンド動画よりも3倍長く視聴されます。ライブストリーミングビデオを視聴することで、視聴者はニュースやイベントについての最新情報を得ることができ、興味や即時性、連帯感を感じるでしょう。

 

遅延への挑戦

 

多くのライブストリーミングサービスは、従来のテレビ放送と同じくらい良好で安心して使えるインターネット上での視聴体験を提供します(オーバーザトップ(OTT)ストリーミングサービス経由)。しかし、いくつかのユースケースでは、オンラインでの視聴に大きな不満が残ることがあります。それは、一般的なライブストリーミングでは、テレビ放送と比較して配信が40秒以上遅れることです。この遅れが「遅延」です。
遅延は、カメラがビデオをキャプチャしてから手元のデバイスで再生されるまでにかかる時間です。インターネットを使ったライブストリーミングアプリケーションでは、カメラ、エンコーダ、アップストリームネットワーク、ストリーミングサーバー、ダウンストリームネットワーク、ビデオプレーヤなど、ストリーミングワークフローに関連するすべてのコンポーネントからの遅延が積み重なります。

 

遅延が問題になるユースケース

 

遅延は、すべてのライブストリーミングアプリケーションで問題になるわけではありません。たとえば、ライブコンサートの視聴について考えてみたとき、オンラインでの配信がテレビ放送よりも1分遅れたとしても、それは大きな問題にはならないでしょう。一方、以下のようなユースケースでは、配信の遅れは致命的なデメリットになり得ます。
• スポーツやニュース:あなたがスマートフォンでスポーツイベントのライブストリーミングを見ているときに、デバイスへの配信がテレビよりも遅く、テレビで同じイベントを見ている友人が経過や結果についてチャットを送ってきたとしたら、大きな不満を感じるでしょう。
• オンラインゲーム:オンラインポーカーをプレイしていて、カードの配布に遅れがあれば、すべてのプレーヤーが自分のカードを確認できるまで次のゲームを始められません。遅延が大きいと単位時間に行えるゲーム数が減り、結果的に全体の収入が減少します。
• ライブオークション:一部のライブオークションでは、入札の様子がオンライン入札者にライブ配信され、入札者は双方向チャネルを介してアイテムに入札することができます。タイムリーに入札を行うには、オンラインビデオを入札者にリアルタイムで配信する必要があります。

 

低遅延のストリーミングオプション

 

ライムライトはFlashに加え、HLSやDASHでのスモールチャンクストリーミングおよびLimelight Realtime Streamingなど、さまざまな遅延低減機能を提供しており、ユースケースに最も適したものを選ぶことができます。

 

 

MMD Liveを使ったエンドツーエンドのワークフローソリューション

 

Limelight Multi-Device Media Delivery Live(MMD Live)は、スマートテレビ、デスクトップ、モバイルスクリーン、セットトップボックスなどの様々なデバイスに、ライブストリーミングビデオを配信する際の頭痛と煩わしさを解消するように設計されています。MMD Liveには、遅延を最小限に抑えるためのさまざまな機能が用意されています。
MMD Liveには以下の機能が含まれます:
• エンコーダからRTMP(Real Time Messaging Protocol)を使って直接アップロード
• 単一のRTMPアップロードストリームを他のビットレートやフォーマット(HLSやDASHなどの一般的なHTTPチャンクストリーミングフォーマットやFlashなど)に、クラウドベースでトランスコード・トランスマックス
• ビデオ配信とセキュリティ

 

FLASHに何が起こったのか?

 

Adobe Flashは20年以上にわたり、主要なリアルタイムビデオストリーミングフォーマットでした。これは、RTMPを使用して遅延を2秒から6秒に抑えています。
Flashは長い間、重大な欠点を抱えていました。それには深刻なセキュリティリスク、AppleのiOSがサポートしないこと、Flashを使いにくくする頻繁な更新、および一部のブラウザがサポートしないなどの問題が含まれています。ユーザーの数が着実に減少していることは、驚きではありません。
Adobeは最近、2020年末までにFlash Playerの機能拡張と配布をやめる予定であることを発表しました。ビデオ配信を行う組織は、低遅延のストリーミングビデオを配信するための代替方法を見つける必要があります。
組織にとっての問題は、新しいビデオ配信プロトコルに移行するためには、相応の時間と労力がかかることです。ライムライトは、これらの組織が簡単に新しいテクノロジーに移行できるようにサポートします。ライムライトは、Flashのサポートを継続し、新しい技術へのスムーズな移行を可能にするその他のプロトコルのサポートを行う、数少ないベンダーのうちのひとつです。

 

HLSおよびDASHの最適化

 

HLSとDASHは、ウェブ経由でビデオを配信するために最も広くサポートされているフォーマットで、ビデオを細かい「チャンク」に分割して扱います。デフォルトのチャンクサイズは10秒で、再生を開始するまでに3つのチャンクを生成します。CDNへのアップロード、トランスコード、配信元と視聴者間の距離、および配信にかかる時間を考慮した場合、全体の遅延(リクエストから再生開始までにかかる時間)は通常45秒を超えます。遅延を低減するためには、チャンクサイズを小さくするのが最も効果的で、ライムライトはそれをサポートしました。配備の柔軟性を提供するために、ライムライトは2つのスモールチャンクサイズのソリューションを提供しています。

 

MMD LIVE スモールチャンクストリーミング

 

多くの組織が、ストリームをトランスコードするためにライムライトのサービスを使っています。ライムライトのトランスコードサービスは、RTMPライブストリームを取り込み、1秒のチャンクサイズでHLS / DASHにトランスコードし、CDNを介してユーザーに配信し、合計の遅延を6秒間に抑えることができます。

 

チャンクサイズの短縮により、遅延が短くなります。これは、ビデオがタブレット、携帯電話、デスクトップ、その他どのようなデバイスに配信されるかには関係ありません。

 

注意点:
特定のユースケースにおける最適なチャンクサイズは、視聴者のインターネット接続環境によって異なります。ラストマイル接続の品質が良くない地域に視聴者がいる場合、パケット損失の可能性が高いため、チャンクサイズを1秒に減らすことはできません。様々なチャンクサイズを試すことができるように、エンドユーザーのエクスペリエンスを測定する方法が重要です。ビデオ品質の監視ツールとしては、Nice People At WorkのYouBoraが優れています。

 

 

Video Acceleration

 

ライムライトのVideo Accelerationソリューションは、自社でトランスコードを行い、配信にライムライトのCDNを使用する組織のためのオプションです。

Video Accelerationは、Limelight Content Delivery Serviceの設定オプションで、非常に小さなビデオチャンクと動的なマニフェストファイルの配信を高速化するように設計されています。この場合、小さなチャンクサイズのHLSまたはDASHがCDNに取り込まれ、ライムライトのネットワーク内を数ミリ秒で移動します。この機能により、ライブストリーミングの遅延が3秒に短縮され、既存のHLS / DASHライブストリーミング配信ソリューションよりも大幅に改善されます。

 

 

Limelight Realtime Streaming を使って1秒未満の遅延を実現

 

WebRTCテクノロジを使用するLimelight Realtime Streamingは、最も低い遅延を要求するユースケースに対して、ほぼリアルタイム(1秒未満)の遅延を実現します。ライムライトはWebRTC技術の活用を強力に推進しています。
2011年5月にリリースされたWebRTC(Web Real Time Communication)は、セキュアなSSL保護されたリアルタイム音声、ビデオ、データ通信機能を幅広いウェブブラウザやモバイルアプリケーションに組み込むためのオープンスタンダードで、Googleが作成したリアルタイム通信プロトコル(RTC)を活用しています。WebRTCはもともとピアツーピア通信を目的としていましたが、ライムライトはエンドユーザーの視聴者に単方向のビデオチャネル接続として配備し、低遅延のライブストリーミングビデオを配信しています。

 

 

 

Limelight Realtime Streamingが遅延を低減する仕組み

 

HLSおよびDASHでのHTTPチャンクストリーミングは、TCP/IPプロトコルを利用しています。送信前にチャンクをバッファリングする必要があるため、遅延が大きくなります。これに対しLimelight Realtime Streamingは、UDP(User Datagram Protocol)上で動作します。ビデオがチャンクで送信されないため、遅延を1秒未満に抑えることができるのです。

 

ブラウザーのネイティブサポートで広範な視聴者にリーチ

 

Limelight Realtime Streamingのもう1つの利点は、広範な視聴者へのリーチが可能な点です。他の遅延低減スキームでは、クライアント側でかなりの作業が必要になりますが、Limelight Realtime Streamingは幅広いエンドユーザーへの再生と配信を可能にします。ブラウザーでのネイティブサポートとは、プラグインや特別なプレイヤーを必要とせずに、ブラウザーだけでビデオ再生が可能であることを意味します。現在サポートされているPCおよびモバイルデバイスのブラウザーは、Google Chrome、Mozilla Firefox、Safari、Microsoft Edge、Microsoft Internet Explorerです。

 

双方向データによる新しいビジネスモデル

 

Limelight Realtime Streamingは、双方向データを共有する機能も備えています。ビデオに統合されたデータを共有することで、ライムライトのお客様はビデオワークフローの一環としてデータを使用する独創的な方法を開発することができます。たとえば、オンラインオークションのストリーミング中に、視聴者がボタンを押すことでアイテムに入札できるようにすることができます。ゲーマーはビデオと統合されたチャットチャンネルを持つことができます。ライブスポーツイベントを視聴している視聴者は、好きな選手についての統計情報を受け取ることができ、リアルタイムで好きな選手に投票することもできます。これらの統合データ機能により、多くの新しいビジネスチャンスが生まれます。

 

 

世界中の視聴者にリーチ

 

ライムライトは、視聴者が最高のライブ体験を確実に受けることができるよう、スケーラビリティを提供します。ほとんどのCDNとは異なり、ライムライトは、大容量のプライベートネットワークによって接続された80箇所以上のPoP(Point of Presence:大規模配信拠点)を配備しており、コンテンツ配信時に信頼性の低いパブリックインターネットを迂回できます。
ライムライトのCDNは、コンテンツソースからユーザーのISPへのルーティングを完全に制御することで、コンテンツ配信プロセスにおける多くの一般的なボトルネックを排除します。私たちの先進的なキャッシングプロキシサーバーソフトウェアは、リバッファリングと遅延を低減し、スループットを向上させます。

 

ファイアウォールがUDPをブロックしている場合には?
一部のエンタープライズファイアウォールはUDPトラフィックをブロックするように構成されていますが、多くの場合これは問題にはなりません。ライブストリーミングビデオは、企業ではなく個人ユーザーによって視聴されることが多いからです。しかし企業がライブストリーミングビデオを視聴する必要があり、ファイアウォールがUDPをブロックしている場合には、Limelight Realtime Streamingの機能として、TCPトランスポート経由でビデオ配信を行うことができます

 

 

結論:未来への移行

 

ライムライトは、柔軟なライブビデオ配信オプションを提供しています。Flash形式のビデオ資産を保有している場合は、移行期間中も視聴者への配信を続けることができ、移行先もHLSとDASHのスモールチャンクサイズの低遅延ストリーミングとリアルタイムストリーミングのオプションを選択できます

 

低遅延のライブストリーミングがもたらす真の価値は、テレビ放送では不可能な新しいユースケースやビジネスモデルが可能になることであり、インターネットストリーミングは世界中のどこへでもビデオストリームを配信できるという点です。
ライムライトの低遅延ビデオ配信ソリューションがライブストリーミングビデオ配信アプリケーションの遅延をどのように低減するかについては、info-jp@limelight.comまでご連絡ください。

 

Limelight Networksについて

 

デジタルコンテンツ配信、ビデオ、クラウドセキュリティ、エッジコンピューティングサービスの世界的リーダーである
Limelight Networks Inc. (lNASDAQ:LLNW) は、比類の無いデジタルエクスペリエンスを提供できるようお客様をサポート致
します。Limelightのエッジサービスプラットフォームは、グローバルなプライベートネットワーク、インテリジェントなソフトウ
ェア、そして現在および未来のワークフローを構築する専門家によるサポートサービスを組み合わせたユニークなものです。
詳細については www.limelightnetworks.jp をご覧頂ください。

 

1 https://www.limelight.com/resources/white-paper/state-of-online-video-2017/
2 http://tubularinsights.com/live-streaming-vs-video-on-demand/
3 https://www.go-globe.com/blog/live-streaming-statistics/