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動画コンテンツ配信を成功させるポイントとは?

2022/03/03

ネットワークの高速化やモバイル端末の普及を背景に、ビジネスのあらゆる場面で動画コンテンツの活用が広がっています。今回は動画コンテンツの効果を高め、配信を成功させるための3つのポイントについて説明します。

 

注目が集まる動画コンテンツ配信

エンターテイメント作品から動画広告、さらにはイベントのライブストリーミングまで、ビジネスの現場ではさまざまな動画コンテンツが活用されています。ここではまず、動画コンテンツ配信がどれほど注目を集めているかを再確認してみましょう。

 

動画コンテンツ配信の現状

動画コンテンツ市場はここ数年で大きく成長しています。総務省が公表する「情報通信白書 令和3年版」によると2019年のコンテンツ市場規模は11兆9,552億円で、そのうちの約60%(7兆円)が動画コンテンツ市場です。また動画コンテンツはここ数年増加傾向が続いており、5年前の2014年(6.2兆円)と比較しても18%の増加となっています。

※出典:総務省 情報通信白書 令和3年版(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/r03.html

 

活用が急速に進む背景

動画コンテンツがこれほど注目を集める背景には、いくつかの要因が考えられます。

その一つがプラットフォームの普及です。十分な性能を備えたスマートフォンやタブレット端末が身近になったことで、これまで以上に多くの人が動画にアクセスできるようになりました。

加えて、ネットワークの高速化も動画コンテンツの普及を後押しする要因です。2010年代に始まった4G、そして2020年から普及しつつある5Gは、大容量な動画コンテンツのストリーミング配信を容易にしています。特に5Gは4Gと比べて10〜100倍も高速といわれており、今後さらに高品質かつインタラクティブな動画コンテンツが登場してくることでしょう。

 

動画コンテンツ配信を成功させる3つのポイント

業界や業種を問わず活用される動画コンテンツですが、ただ動画を撮影してアップロード(もしくはストリーミング配信)すれば良いというものではありません。ここからは動画コンテンツを有効活用するための重要ポイントに注目していきます。

1) 動画品質の確保

一つ目のポイントは動画の「品質」です。

動画圧縮技術の進歩によって、現在では画質を維持したまま動画の容量を大きく下げることができるようになりました。またそもそも4G・5Gの普及により、動画の容量が配信の障害となるケースもほとんどありません。結果として「高画質な動画コンテンツ」が当たり前のように配信されており、10年前やそれ以前のレベルの低画質な動画コンテンツでは他社のコンテンツに埋もれてしまうか、最悪の場合ブランドに傷が付いてしまうことも考えられます。

高画質な動画コンテンツを作るには元となる動画や音声を、インターネット回線に最適化された形式にエンコーディングする必要があります。ライブストリーミングの場合もSRT(Haivision社が開発した次世代映像伝送プロトコル)やZixi(Zixi社が開発したプロトコル)などを活用することで、高品質を維持したままリアルタイムに配信可能です。

 

2) マルチデバイスへの対応

二つ目のポイントは「マルチデバイス」です。

配信された動画コンテンツはさまざまなデバイス(プラットフォーム)で視聴されます。このためスマートフォンをはじめ、タブレット、PCからデジタルサイネージまで、どのようなデバイスでもそれぞれ「最適化された」動画コンテンツが再生できなくてはなりません。

一般に、動画を複数のデバイス向けに最適化するには、トランスコードやトランスマックスを行います。端末によっては独自のプロトコルやアプリケーションを採用していることもあるため(iOS向けのHLSなど)、想定される視聴者すべてを網羅しておくことが重要です。低速度の通信環境にある人のために、低ビットレートのバージョンも必要でしょう。

なお動画のトランスコードはクラウド上のサービスやCDNプロバイダーに任せることもできます。設備投資のコスト削減やスピーディーな配信のために、こうしたサービスを活用するのもお勧めです。

 

3) 拡張性

三つ目のポイントは「拡張性」です。

いくらマルチデバイスに対応した動画コンテンツでも、それが少数の人にしか届かないならあまり意味はありません。動画コンテンツを配信する以上は大規模に配信するか、少なくとも必要に応じて配信規模を拡張できるようにしておく必要があります。

なおウェブサーバーは動画コンテンツの大規模配信には不向きです。アクセスが集中すればクラッシュの恐れがありますし、そうなれば見込み顧客の損失やブランドイメージの悪化にもつながります。またウェブサーバーを拡張するのは簡単ではないうえ、膨大なコストも必要です。

拡張性に優れた配信環境を構築するには、世界各地に散らばるPoP(大規模配信拠点)に動画データをキャッシュするCDNの利用が欠かせません。

 

まとめ

スマートフォンや4G・5Gの普及により、動画コンテンツは消費者にとってより身近なものとなりました。すでに多くの企業が動画コンテンツのビジネス活用に取んでおり、この傾向は今後も続くと考えられます。企業の担当者さまは今回お話した3つのポイントを意識しつつ、効果的な動画コンテンツ配信を目指してください。